キプチョゲ、マラソン２時間切り達成…非公認レース

非公認レースで２時間を切り、笑顔のキプチョゲ（ＡＰ）

　【ウィーン＝岡田浩幸】マラソンの世界記録保持者、エリウド・キプチョゲ（３４）（ケニア）が前人未到の「２時間切り」に挑むイベントが１２日、ウィーンで行われ、１時間５９分４０秒をマークした。国際陸連の非公認レースのため世界記録には認定されない。

キプチョゲは昨年のベルリンマラソンで２時間１分３９秒の世界記録を樹立。今回はウィーンの公園を利用し、全行程の９０％が直線で高低差のほとんどない特設コースで挑戦。複数の五輪メダリストらがペースメーカーとして参加し、常に７人がキプチョゲを囲んで風よけになって先導した。

キプチョゲは「歴史を作ることができ、偉大な気分。人類に限界がないことを証明できた。私は世界一幸せな男だ」と語った。