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キャッシュレスの波、地方にも=人口600人の福島・檜枝岐村

 外国人観光客の急増、人手不足への対応などから、国が音頭を取って押し進めるキャッシュレス決済。その波は、地方にも押し寄せてきた。人口約600人、「尾瀬の玄関口」として観光業が盛んな福島県檜枝岐村もその一つだ。

周囲を山々に囲まれ、尾瀬国立公園へと続く一本道沿いにある創業約130年の老舗「かぎや旅館」。これまでは支払いに現金だけを受け付けてきたが、6代目若旦那に昨年就任した星茂俊さん(42)は今年3月にQRコード決済の「ペイペイ」、4月にはクレジットカード決済を取り入れた。「自分は買い物でクレジットカードを使う。10月にはポイント還元も始まる」とキャッシュレス決済の導入を進める理由を話す。

ただ、老舗旅館で「ペイペイ」を使う人はわずか。導入後約5カ月の利用回数は4件ほど、年齢層は20~40代となっている。

檜枝岐村商工会によると、村内の約50事業者のうち、8月1日時点でキャッシュレス決済を導入したのは7事業者。交通カードを使える鉄道などが乗り入れていない檜枝岐村では現金決済が主流で、キャッシュレスの普及は「まだまだこれから」(商工会)だ。

6月には「ペイペイ」運営会社の社員が仙台市から約190キロ離れた村を訪れ、説明会を開いた。参加した食堂経営の男性(42)は、「お客さんが便利になるので導入する」と前向きだ。一方、山小屋経営の50代女性は「簡単だからこそ(落とし穴がありそうで)怖い。導入するかまだ決めていない」と最新の決済手段への不安の声を寄せた。

時事通信

 

 

一言コメント
ホントに普及するんだろうか?

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