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「散歩諦め」「仕事にならず」G20で厳戒の福岡、市民戸惑いも

 8日開幕したG20財務相・中央銀行総裁会議の主舞台となった福岡市。警察官約4700人による厳戒態勢が敷かれ、会場付近では大規模な交通規制や検問もあり、終日、緊張感に包まれた。大きなトラブルはなかったものの、暮らしへの影響もあり、戸惑う市民の姿もあった。

「海岸に行こうとしたら警察官に遠回りするように言われて諦めた。警備の人がたくさんで、何だか落ち着かない」。会場のヒルトン福岡シーホーク(同市中央区)周辺の散歩が日課という近くの主婦松本チエさん(65)は、やや疲れた表情を見せた。

一帯は道路が封鎖され、バリケードや警察官による検問、通行証の確認といった幾重にもわたる厳重な警備態勢。普段の週末は、会場に隣接するヤフオクドームなどに向かう車で混雑するが、この日は閑散としていた。タクシー運転手の藤本梅男さん(70)は「市内は検問ばかり。仕事にならない」と漏らした。

近くの商業施設「マークイズ福岡ももち」では、制服姿の警察官が警戒に当たった。友人と買い物に来た近くの女子中学生(13)はピリピリとした物々しい雰囲気に「こういうのは初めてなのでびっくりです」と語った。

一方、館内の人出はまばらで、大手衣料店の来客数は前日に比べて大幅に減ったという。館内のパン店も「予想以上に客足は少ない。売り上げは通常の休日の半分程度」。ただ、家族3人で訪れた同市中央区の会社員田中宏和さん(38)は「今日はすいているだろうから来た。人気の店にも混雑せず入れた」と話した。

JR博多駅や福岡空港などは、コインロッカーやごみ箱の使用を停止。福岡都市高速道路など市内各所で交通規制が行われたが、目立った渋滞や混雑はなかった。

西日本新聞

 

 

一言コメント
もう少しの辛抱だ。

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