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豪総選挙、与党が政権維持 首相が勝利宣言、続投に意欲

 【メルボルン=田中靖人】オーストラリアの総選挙は18日、投票され、即日開票された。モリソン首相(51)が率いる与党、保守連合(自由党、国民党)が事前の予想を覆し、政権を維持することになった。世論調査で優位に立っていたショーテン党首(52)率いる野党、労働党は地方で票が伸びずに苦戦、6年ぶりの政権交代は実現できなかった。

選挙戦は気候変動対策や経済政策を主な争点に展開され、公共放送ABCによると、下院選(任期3年、定数151、小選挙区制)は19日午前零時半(日本時間18日午後11時半)現在、保守連合が74議席、労働党が65議席をほぼ確実にした。自由党ではアボット元首相が落選を認めた。有権者約1600万人のうち約400万人分の事前投票の開票が進んでいないが、大勢への影響はないとみられる。

保守連合は過半数の76議席には届かないを獲得できない可能性があり、その場合は無所属議員らを対象に多数派工作を行う必要がある。解散時の勢力は保守連合が74、労働党が69、緑の党など少数政党や無所属が7だった。

労働党のショーテン氏は18日深夜、地元メルボルンで演説し、「労働党が次の政府を構成できないのは明らかだ。国益のため、モリソン氏に祝意を伝えた」と敗北を認め、党首辞任を表明した。一方、自由党党首のモリソン首相は19日未明、地元シドニーで「常に奇跡を信じてきた。ここは世界で最もよい国だ」と勝利を宣言し、「仕事に戻ろう」と首相続投に意欲を示した。

オーストラリアン紙が17日に実施した世論調査では、政党支持率は労働党51・5%、保守連合48・5%となっていた。

2007~13年の労働党政権時代は親中姿勢が指摘されており、労働党が政権復帰した場合、近年厳しかった豪州の対中政策が変化するかも注目されていた。

18日は上院(定数76、比例代表制)の40議席も改選された。

産経新聞

 

 

一言コメント
こちらは接戦だったようだ。

 

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