欧州委、ナイキに制裁金15億円　欧州サッカークラブの販売阻害

　３月２５日、欧州連合（ＥＵ）の執行機関である欧州委員会は、米スポーツ用品大手ナイキが欧州の著名サッカーチーム（ＦＣ）の商品の海外販売を阻害したとして、１２５０万ユーロの制裁金を科した。FILE PHOTO: The logo of Nike (NKE) is seen in Los Angeles, California, U.S., April 12, 2016. REUTERS/Lucy Nicholson/File Photo

［ブリュッセル　２５日　ロイター］ – 欧州連合（ＥＵ）の執行機関である欧州委員会は、米スポーツ用品大手ナイキ＜NKE.N＞が欧州の著名サッカーチーム（ＦＣ）の商品の海外販売を阻害したとして、同社に対し１２５０万ユーロ（約１５億５５００万円）の制裁金を科した。

欧州委によると、ナイキの違法行為は２００４─１７年に行われ、ＦＣバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド＜MANU.N＞、ユベントス＜JUVE.MI＞、インテル・ミラノ、ＡＳローマ＜ASR.MI＞、フランスサッカー連盟のライセンス商品に関連しているという。

ベステア委員（競争政策担当）は、ナイキの違法行為により、他国のサッカーファンがマグカップやバッグ、ベッドシーツ、文具、おもちゃなどのＦＣ商品を購入する機会が奪われたと言及。「ナイキは多くのライセンシーによるこららのブランド商品の他国での販売を妨げ、消費者の選択肢を減らし、価格を上昇させた」と述べた。