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統一地方選 4県で保守分裂 「一強多弱」背景も参院選に懸念

 21日に告示された11道府県知事選のうち、福岡、島根、福井、徳島の4県は自民党支持層が割れる保守分裂選挙となった。平成27年の10道県知事選では保守分裂選挙はなかった。国政で自民党が主導権を握る「一強多弱」ゆえとの見方があるものの、地方選のしこりが参院選に影響することを懸念する声も少なくない。

福岡県知事選は、麻生太郎副総理兼財務相率いる党県連の主流派が党本部推薦を受けた新人、武内和久氏(47)を支援し、「反麻生」勢力が現職の小川洋氏(69)の応援に回った。

麻生氏は21日、福岡市内の神社で開かれた武内氏の出陣式に出席した。「県政のあり方、知事としてのリーダーシップが問われている」と述べ、小川氏の県政運営に疑問を呈した。

過去2回の選挙で小川氏を支援した麻生氏が武内氏擁立に動いた背景には、28年の衆院福岡6区補選で、小川氏が麻生氏や県連の推す新人候補を支援しなかったこともある。麻生派を中心に党所属の国会議員や県議、高島宗一郎福岡市長も武内氏支持に回った。

一方、小川氏が別の神社で開いた出陣式には、武田良太氏ら二階派の衆院議員のほか山崎拓元副総裁らOBと、その影響下にある現職国会議員が姿を見せた。

武田氏は北九州市での演説で「一政治家の感情に振り回される知事選は言語道断だ」と述べ、麻生氏との対決姿勢を打ち出した。

自民党の推薦を得られなかった小川氏だが、出陣式には立憲民主党議員らも出席した。連合などの支援も取り付け、「県民党」をアピールしている。

竹下登元首相と青木幹雄元官房長官の下で「竹下・青木王国」と呼ばれた島根県では、自民党の国会議員と県議が2人の元総務省官僚をそれぞれ支援、元安来市長の島田二郎氏(65)も立候補して44年ぶりの保守分裂選挙になった。

21日には、細田博之元幹事長や青木氏の長男、青木一彦参院議員が党推薦の元消防庁次長、大庭誠司氏(59)の応援に駆け付けた。一彦氏は「オール自民党で大庭氏を支えていく」と力を込めた。

これに対し、自民党を中心に県議の約6割は元消防庁室長の新人、丸山達也氏(49)を支援する。県農業協同組合(JA)などの団体も味方についた。党県議連盟の五百川(いおがわ)純寿(すみひさ)会長は街頭演説で「今までのように国会議員のための県政ではない」と国会議員との対決を宣言した。

産経新聞

 

 

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もはや野党は蚊帳の外?

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