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福岡ロープウエー、市長が撤回 昨秋の市長選で公約 議会が「拙速」と構想に反発

 福岡市の高島宗一郎市長は13日、昨年11月の市長選で公約に掲げたJR博多駅と博多港を結ぶロープウエー構想を撤回する方針を表明した。市の2019年度一般会計当初予算案に計上した検討費5千万円を削除する議員提案の修正案が同日の本会議で可決されたことを受け、構想を進めることに市民の理解が得られていないと決断した。行政内部の検討も全面的に取りやめ、博多港エリアの交通対策については、議会側と議論しながら検討を進める。

ロープウエー構想の想定ルートは、JR博多駅と博多港エリアを結ぶ「大博通り」上空の約2キロ。大型コンベンション施設が集積し、再整備計画も進む博多港エリアの交通混雑対策として高島市長が提起した。17年12月に開いた自身の政治資金パーティーでは、海外の事例を挙げて「私の夢」と実現に意欲を示し、18年11月の市長選で公約に盛り込んだ。

今年1月には、学者や市職員でつくる市の研究会が、地下鉄やモノレールなど8種類の交通手段を検討した結果、整備費や輸送力、景観などから「ロープウエーが望ましい」と提言。市はロープウエーに絞って検討する方針を決め、新年度当初予算案に、採算性や事業手法などの検討費を盛り込んだ。

これに対し、市議会側が「議会での議論が不十分でロープウエーに絞った検討は拙速」「予算は生活交通の調査に使うべきだ」などと反発。市議会最大会派の自民党市議団は、当初予算案から検討費を削除し、予備費に移し替える修正案を市議会に提案した。

13日の最終本会議では、修正案に対し、立憲民主党や国民民主党で構成する野党系の市民クラブや共産党市議団なども同調。与党系の公明党市議団などは反対したが、修正案が39対20の賛成多数で可決されていた。

西日本新聞

 

 

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他にいい案はあるのだろうか?

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