「行政を私物化」前川氏が政権批判　福岡市で講演

文部科学省の前川喜平元事務次官が２３日、福岡市内で講演し、学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題に関して「安倍晋三首相が、本来であれば作れないものを作らせた。政治家が権力を使って行政を私物化した」との考えを改めて示した。前川氏は、安倍政権について「国家主義、全体主義の方向性を強め、国家のために尽くすことがいいことだとの考え方が進んでいる。危険だ」などと独自の主張を展開した。

講演会は「ふくおか協同ネットワーク事務局」が主催し、大野城市や新宮町など県内の７市町、４教育委員会などが後援した。福岡県は「行政の中立性が担保できない」などとして後援申請を受理しなかった。福岡市にも申請していたが、主催者側が取り下げた。

一言コメント
人気の講演だが、難色を示す自治体も多いと聞く。