通貨下落のトルコ、年24・0%に大幅利上げ
- 国際
- 2018年9月14日
【ロンドン=戸田雄】トルコ中央銀行は13日、主要な政策金利である「1週間物レポ金利」を6・25%引き上げ、年24・0%にすると発表した。大幅な利上げで、通貨・リラの下落を防ぐ狙いがある。トルコ中銀は声明で、「通貨安で物価の安定に大きなリスクが出ている。安定させるために金融政策の大幅な引き締めを決めた」とした。
リラは今年に入って一時、約4割も下落し、物価の上昇が止まらなくなっている。リラ安は、米国人牧師の拘束問題を発端にした対米関係の悪化が一因だが、これとは別に、中央銀行の独立への懸念もある。
通常、通貨が下落して物価が上昇した場合は、中銀が利上げを行うのが効果的とされる。しかし、エルドアン大統領は「金利のわなには陥らない」などと述べ、利上げに否定的な見解を示してきた。
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