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北朝鮮の首脳が「ハグする時」「しない時」

世界が固唾を呑んで見守った「世紀の対面」。
カメラの前で初対面を果たした2人は、そのまま首脳会談に入った。

トランプ大統領:
「気分は最高だ。我々は素晴らしい話し合いをし、素晴らしい関係を作るだろう」
金正恩委員長:
「ここまで来る道はあまり容易な道ではなかったが、私たちは全てを勝ち抜いてこの席まで来た」

トランプ大統領は「未来形」で意欲を、金委員長は両者の緊張関係を「過去形」として語る姿が全世界に流れたが、注目されていた「ハグ」は見られなかった。

「ハグ」の意味

実は、外交の舞台で首脳がハグを「する時」「しない時」には、深い意味があるのだ。
近年の北朝鮮の例を見てみよう。

2012年7月、当時の北朝鮮・金正日総書記と中国・胡錦濤国家主席による中朝首脳会談では、握手をした後に、ハグをしている様子が見える。

北朝鮮では伝統的に、親密さや結束を示すためにハグをする。
そのため、同じ社会主義諸国との会談ではハグをすることがよく見られる。

しかし、今年3月の中朝首脳会談では、ハグをする様子が公開されておらず(実際にしていないのかもしれない)、緊張感を演出し、握手のみの姿が見られた。

一方で南北の親密ぶりをアピールしたい今年4月、5月に行われた南北首脳会談では、韓国の文在寅大統領と熱烈なハグをする姿が何度か見られた。

そんな中、トランプ大統領とは握手のみで終わった金正恩委員長。
中朝関係を考えると、習近平国家主席より先に、これまで敵国としてきたアメリカのトランプ大統領とハグを先にするわけにはいかないということなのだろうか。

 

FNN PRIME

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