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爆買い観光客装い全国で詐欺 マレーシアに裏組織か

昨秋以降、マレーシア国籍の一団が、偽造クレジットカードで高級アクセサリーなどをだまし取る詐欺事件が各地で相次ぎ、兵庫県警の捜査で、同国の犯罪組織が関与している疑いが浮上した。インバウンド(訪日外国人客)向けに、電車や一部の新幹線が乗り放題になる割安チケットで全国を移動しながら、詐欺を繰り返していたとみられ、県内でも神戸市の百貨店などが被害に遭った。

県警によると今月7日までに、詐欺容疑などでマレーシア国籍の男8人を逮捕。神戸や東京、大阪、名古屋などの都市部を中心に被害は計二十数件、高級貴金属や時計、バッグなど約1500万円相当に上ったという。

端緒は昨年10月、カードの偽造に気付いた神戸市内の高級ブランド店からの通報だった。このとき逮捕した男(25)の供述などから判明した手口はこうだ。

昨年10月3日午後、同市中央区のカフェに男4、5人が集まり、標的の店を決めると、指示役の1人を残し、それぞれ近くの百貨店やブランド店へ。あらかじめスマートフォンに保存した写真などで目当ての商品を確かめ、指示役に渡された偽造カードで購入した。

男らは、この時だけでブレスレット計8点(計約80万円相当)などをだまし取った疑いがあるほか、同じ日の午前中に、東京と大阪でも同様の詐欺を働いた、と供述したという。

カードには実行役の名前が刻印されていたが、カード番号は、不正に入手した他人のものだった。男らは、店の端末がカードを読み取らない場合に備え、予備の偽造カード数枚も用意。捜査員は「だまされた店員は、爆買いの観光客だと思ったようだ」と話す。

県警が逮捕した男8人は、いずれも観光ビザで入国した10~20代の若者だった。調べに対し「マレーシアで借金を抱えていた」「貸金業者に『日本で稼がないか』と誘われた」と口々に語ったという。

ただ、詐欺の指示役は逮捕されていない。被害品はマレーシアに持ち帰る計画だったというが、転売先や、カード番号が流出した経緯などは不明のままだ。

 

神戸新聞NEXT

 

 

一言コメント
詐欺の標的になるなんて恥ずかしい。

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