実質経営者ら8人、20日に再逮捕＝架空コイン詐欺―警視庁

架空のコイン購入費名目などで現金をだまし取ったとされる事件で、警視庁生活経済課は詐欺容疑で貴金属販売会社「千笑（現ゴールドスター）」の実質的経営者、薬師神学容疑者（51）ら8人を20日に再逮捕する方針を固めた。

捜査関係者への取材で19日分かった。

一連の事件で、同課はこれまでに薬師神容疑者ら7人を詐欺容疑で逮捕しているが、同社の元代表取締役、石井和典容疑者（55）を同日までに逮捕したことも新たに判明した。全国の延べ1400人以上から総額40億円以上を集めたとみられ、同課は全容解明を進める。

捜査関係者によると、薬師神容疑者らは2014年3～5月、福島県の60代女性ら4人から英国のジョージ王子誕生を記念したコインの購入費名目で、現金計585万円をだまし取った疑いが持たれている。

薬師神容疑者らは遅くとも12年から全国でコンテナのレンタル事業への投資を勧誘。13年5月に香川県から業務停止命令を受けたことなどから配当が滞り、多額の損害を受けた投資家に対し「必ず価値が上がるので損失を埋められる」などとコインの購入を持ち掛けていた。

一言コメント
仮想通貨の斜め上を行く架空コイン、詐欺に余念はないようだ