女性宅侵入、危険運転…警察官、複数人処分へ　福岡県警

女性宅に無断で侵入したとして、福岡県警は２７日、県警本部の男性職員を住居侵入容疑で書類送検し、懲戒免職処分にする方針を固めた。また、猛スピードで車を運転して交通事故を起こした疑いがある別の警察官を含め、複数人を懲戒処分する。

監察官室などによると、免職処分を受けるのは県警施設課に勤務する一般職員。４月、福岡市内にある自宅マンション内の女性方に侵入した疑いがある。県警の調べに「女性に興味があり、数人の女性の部屋に入った」などと供述しているという。無施錠だったり、何らかの方法で鍵を入手したりして侵入したとみられるという。性犯罪や窃盗の被害は確認されていない。

また、直方署交通課に所属する男性巡査長は４月、自家用車で県内の一般道を猛スピードで走行。カーブで対向車線にはみ出し、対向してきた車を運転する男性に数カ月の重傷を負わせた疑いがある。２７日に自動車運転死傷処罰法違反（危険運転致傷）容疑で書類送検されて停職処分になる見通し。「別の車に追い抜かれたことに腹が立ち、追いつこうとしてスピードを出した」という内容の供述をしているという。

県警は、２人が行為を認め、証拠隠滅や逃走の恐れがないことなどを理由に、いずれも逮捕していない。