データミックスは企業間取引・企業経営に必須なビジネスニュース、政治・社会ニュースを配信しています

福島善三さん人間国宝へ、避難者ら喜びの声 東峰村

小石原焼の陶芸家、福島善三さん(57)=東峰村=が人間国宝に認定される見通しになった21日、九州豪雨で被害に遭った村民からは「久しぶりに明るいニュース」「小石原焼を全国に発信できる」など喜びの声が上がった。

県教育委員会によると、県内の人間国宝は福島さんが4人目で、陶芸の分野では初めてという。5日の豪雨で土砂が自宅に入り込み、同村宝珠山の村保健福祉センター「いずみ館」に避難している高倉ミサヲさん(88)は「まさか自分の住む村で人間国宝が生まれるとは思わなかった。大変名誉なこと。暗いニュースが多かったので本当にうれしい」と笑みを浮かべた。

高取焼を含め約50軒の窯元がある小石原地区では、土砂の流入など5軒の大きな被害が確認されている。小石原焼陶器協同組合の柳瀬真一理事長(62)は「窯元が被災し、道路状況も悪く、客足が遠のいている中、小石原焼を全国にPRできる素晴らしいニュース。福島さんに負けないように組合としても努力したい」。

豪雨後、東峰村を視察に訪れた小川洋知事は「認定は、地域の復興へ向けた明るい希望となると信じている」とコメント。渋谷博昭村長は「災害で気持ちが沈んでいる村民や、これから村を背負う子どもたちに元気と夢を与え、復興への大きな励みとなる」と力を込めた。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。