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盛岡・食塩で女児死亡 事件当日、保育士不在 ずさんな実態明らかに

盛岡市の認可外保育所「スマイルキッズ」(閉鎖)で平成27年8月、下坂彩心(あこ)ちゃん=当時(1)=が食塩を混ぜた液体を飲まされ、塩化ナトリウム中毒で死亡した事件で、傷害致死容疑で逮捕された元経営者、吉田直子容疑者(33)=同市北飯岡=は保育士資格がなく、預かり保育中はいなければならない保育士が事件当日1人もいなかったことが12日、関係者の話で分かった。 (土樋靖人)

児童福祉法などは、認可外でも預かり保育中は、保育士資格のある者が最低1人はいなければならないと定めている。

市によると、スマイルキッズには常勤1人、臨時2人の保育士が在籍していたが、県警によると、事件当日、保育所内には吉田容疑者と彩心ちゃんしかいなかったという。

また、スマイルキッズの開所は27年7月1日だったが、届け出は同月13日。手続きは「1カ月以内」と定められているため問題なかったが、書類に不備があり、整った書類を受理したのは事件後の8月24日。

しかも、翌25日に吉田容疑者から市に「保育所をやめたい」との電話があった。

市は事情を聴くため吉田容疑者と26日に会うことにしたが、連絡が取れなくなった。閉所の手続きも郵送で行われ、10月中旬になって「8月31日付の閉所」という書類が送られてきたという。

市はこうしたずさんな実態が事件につながった可能性もあるとみて、改めて調べる方針だ。

 

産経新聞

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