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<北見制圧死>容疑者死亡で道警警部補起訴「逮捕から逸脱」

北海道北見市で2013年、土木作業員の男性(当時40歳)=音更町=が道交法違反(一時不停止)容疑で逮捕された直後に死亡した事件で、釧路地検は25日、佐藤昭夫警部補(55)を特別公務員暴行陵虐罪で在宅起訴した。一方、男性の逮捕現場に居合わせ、男性を窒息死させたとして業務上過失致死容疑で書類送検された50代の男性巡査部長と20代の男性巡査長(いずれも当時)は、容疑不十分で不起訴処分とした。

起訴状によると、佐藤被告は同年2月24日、同市留辺蘂(るべしべ)町で、他の警察官12人と共に男性を現行犯逮捕する際、男性の額を踏み頭を数回蹴る暴行を加えたとされる。佐藤被告の認否は明らかにしていない。

地検は佐藤被告については「本来の逮捕行為から逸脱していた」と説明。不起訴処分の2人のうち、1人が激しく抵抗する男性に覆いかぶさり背中に膝を当て押さえつけた行為について死亡との因果関係を認めたが、「死亡は予見できなかった」としている。

道警によると、男性が運転する車は足寄(あしょろ)町の国道242号で急加速や減速を繰り返し、パトカーの指示に従わず逃走。約80キロ離れた北見市で雪山に衝突して止まった。当時は道警北見方面本部地域課に所属していた佐藤被告らが、抵抗する男性を制圧して逮捕。男性は直後に意識を失い、間もなく死亡した。

道警は16年3月、「行き過ぎた制圧行為だった」として佐藤被告を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分としている。

 

毎日新聞

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