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消防司令補ら火災保険を不正受給、本部が陳謝

春日・大野城・那珂川消防組合消防本部(福岡県春日市)の消防司令補(44)と消防副士長(32)(いずれも男性、13日付で懲戒免職)が火災保険の保険金を不正受給していた問題で、同本部は14日、記者会見を開いて経緯などを公表し、陳謝した。

会見の冒頭で、吉光康則消防長は「極めて悪質な行為で、情状酌量の余地はない」と述べ、頭を下げた。大鶴浩二・消防署長は「(2人は)勤務態度は真面目で、人間関係のトラブルもなかった。金に困っていたとは把握していない」と、困惑した表情で説明した。

組合関係者などによると、2人は契約時や保険金請求時に約款で定められた重複の告知義務に違反し、「重複していない」と虚偽の内容を申告。複数の損害保険会社の火災保険を契約し、自宅や祖父宅について「風で屋根が壊れ、雨漏りした」「天井付近の壁に染みができた」などとして保険金の請求を重ね、不正に重複して受給していた。

消防本部によると、消防司令補は4社から6回の振り込みで約530万円、消防副士長は4社から5回で約410万円を受け取っており、少なくともそれぞれ4回の振り込み分については告知義務違反があったと判断した。不正受給した保険金について、消防司令補は「実家への仕送りや投資に充てた」、消防副士長は「使わず、口座に残していた」と説明したという。

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