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ココイチ廃棄カツ転売の被告に有罪判決 名古屋地裁

カレーチェーン「CoCo(ココ)壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)から廃棄委託された冷凍カツが横流しされた事件で、詐欺罪に問われた「ジャパン総研」(名古屋市)の元従業員木村正敏被告(77)に対する判決が27日、名古屋地裁であった。鵜飼祐充裁判官は、懲役2年6カ月執行猶予3年(求刑懲役3年2カ月)を言い渡した。

判決は、木村被告が2015年9~12月、カツが廃棄委託されたものと知りながら、計2万3千枚を食品卸売業者に転売して約124万円をだまし取った、と認定した。弁護側は「計画的ではなかった」と訴えていたが、判決は、木村被告が遅くとも14年10月ごろには廃棄委託されたカツと認識していた、と指摘した。

一連の事件では、廃棄カツを無許可で販売した産業廃棄物処理業者「ダイコー」(同県稲沢市)の大西一幸会長(76)ら2人も詐欺罪などに問われ、いずれも執行猶予付きの有罪判決が確定している。壱番屋は、事件発覚後にダイコーに保管されていたカツの廃棄処理などで追加費用が生じたとして、同社に損害賠償を求めて提訴する方針を固めている。

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